2020.1.22
2020年1月22日。
Snow Manがデビューする。
今この文章を書いてる時点では、21日。
Jr.として最後の1日。
阿部くんと深澤くんは16年近くも続けた、人生の半分以上をかけてきたジャニーズJr.としてのピリオドを打つ日だ。
外はすっかり日が暮れ、22日まであと数時間。
彼らは今なにを想っているのだろうか。
今日が終われば、彼らはもう戻れない扉を開け、厳しい世界に出ていく。
数字で評価されることも、根も葉もない話で叩かれることも。
それでも、もう、周囲に守られていたJr.には戻れない。
ジャニーズJr.というのは不確かな存在だ。
いつ、私たちファンの前からいなくなってもおかしくない。
レギュラー番組を持っていてもなお、自らの夢のために突然姿を消してしまうこともある。
だからファンは先の仕事が決まると胸を撫で下ろす。
ああ、その日までは私たちの前にいてくれるのか、と。
それくらい不確かで儚いからこそ、明日が保証されていないからこそ、今日が輝いて見えることを知っている。
裏側が残酷な世界だからこそ、表舞台に立つ姿が輝くことも知っている。
ほとんどが10年以上そんな世界にいた彼らは、どれほどの残酷な場面を経験したのだろう。
何度辞めようと考えたのだろう。
同期が次々とデビューし、なかには辞めていく人も多かった。
後輩の背中でさえもたくさん見送ってきた。
一緒に活動していた仲間は、自分を取り残してユニットを組んだ。
20代後半、一般人であれば就職し、仕事にも慣れてきて、良い人がいれば結婚も視野に…そんな年齢だ。
でも、彼らは先の見えない道をただひたすらに歩いてきた。
アイドルであることに人生をかけてきた。
でも、彼らが青春をかけて歩いてきた道のりは全く無駄じゃなかったはず。
ばらばらの場所にいた人たちが集まり、前身ユニットであるMis Snow Manが結成。
2人が抜け、ユニットとしての名前がなくなっても6人は同じ道を歩き続け、Snow Manという新しい名前をもらった。
そこから同じ一本道を6人と6人のことを応援する人たちがはぐれることなく歩き続けたおかげで、
3人のかけがえのない仲間が増え、9人の後ろについてくるファンが増えていったのだと思う。
Snow Manはめちゃくちゃ大きくなってるよ。
日に日にたくさんの人を惹きつけて、9人だけじゃない、もっと大きなものになってる。
毎日そう実感してる。ここ最近は特に。
デビューシングルも手にした。
D.D.もSnow Worldも明るくてアイドルらしい曲なのに、歌詞カードを見て涙が出た。
もうどこにも昔のSnow Manはいないな、って。
先の見えない暗い道を歩きながら、もう少しそばにいてと、願うように歌うSnow Manはいない。
でもそれは悪いことじゃなくて、むしろ良いことで。
前向きで強気な彼らの意志を感じた。
戦っていこうね。これから、一緒に。
6人が春を待ちわびながら立っていた一面の雪景色に、仲間が加わったことで、始まりを告げる朝焼けとともに花びらが舞うようになった。
もう雪解けなんだね。
桜の花びらが舞う春が来たんだね。
新たな時代の幕開けによせて。