終わらないMemories超主観的解釈
少年倶楽部で、新曲『終わらないMemories』を披露。
SixTONESの『光る、兆し』もそうだけど、下積みの長い彼らがやっとデビューが決まった、旅立ちの歌、それが伝わってきてエモいとしか言えない。(語彙力)
この歌はSnowManについて知らない人からすると、恋愛ソング。別れたふたりの歌に聞こえる。
でも、私の解釈は違う。他のファンの人たちがどう解釈してるかは知らないけど、私はこう解釈するっていう話をしよう。
『Snow Dream』という曲がSnowManにはある。
まだ6人だったころのSnowManが"デビュー"という届きそうで届かない夢を"6人のファン"と一緒に掴みたい。そんな彼らの想いが伝わる曲だ。
涙で滲む約束がまだ 果たせない僕だから
もう少し傍に居て もう本当は聞き飽きてるよね
真っ白なペンライトで染まる会場は、6人と6人のファンが一体になっていることを表していた。憧れの終着点にたどり着くまで、一緒にいることを互いに約束した。SnowManとファンの誓いの歌だった。9人になってからのファンの私でさえそう感じた。
だけどその夢は叶わなかった。6人と6人のファンで掴みたかったその夢はもう叶わない夢になった。
もう少し早く気付けば 今もここに君は居たのだろう
私は『終わらないMemories』の"君"は"6人のファン"だと思った。涙で滲む約束を果たすまで傍に居てくれた"君"はもう居ないことを、SnowMan自身が一番分かっていたんだと気づいた。"君"の叶えたかった夢は"9人でのデビュー"じゃないことを彼らは分かっていた。
もちろん新体制のSnowManを受け入れ、これから先もずっと傍にいてくれるファンはたくさんいる。でも、長い下積み時代を支え、一緒に辛いことも楽しいことも悔しいことも共有してきたファンの中には、SnowManから離れていった人も多い。
君以上の人にはもう出会う事はない
でももう帰れない 過ぎ去りし日々
終わらない Memories
届くかも叶うかも分からないデビューという夢を一緒に見てくれた、支えてくれたのは"君"だ。9人でのデビューを叶えたのは、間違いなく"君"のおかげで、でももう6人のSnowManには帰れない。帰らない。9人の決意を感じた。
この坂を越えたら 新しい何かを手にし
進めますように
このパートを新加入の3人が歌うことにも意味があると思う。まだSnowManとして認められていない部分もたくさんあって、私たちが思っている以上に3人は悔しいことも傷つくこともあるはず。だけどそれは上り坂だからつらいだけなんだ。上りきったその先にはきっと新しい景色が広がっているだろう。今はまだ何かははっきりとしない新しい何かも掴める。
記憶の片隅に残る思い出たち
決めたよ新しい道に行くから
心に刻んだ痛みを力に変えて
始まりと共に さよならをしよう
終わらない Memories
6人時代はたしかに今のSnowManの土台になっていて、だけどこれから彼らが歩いていくのは、9人で横に並んで歩く新しい道なのだ。もう元にいた道には戻らない、振り返らない。犠牲になるものがあるのは分かっていて、それでも新しい道へ進む新しいSnowManは始まったばかり。輝いていた6人のころの思い出も終わったわけじゃなくて、心の奥にしまって彼らは歩きだしたのだと思う。さよならをしても無かったことにはならないから。
『終わらないMemories』は『Snow Dream』へのアンサーソングだと思う。当時願った形での夢を叶えることは出来なかったかもしれない。だけど6人は今まで築き上げてきた6人のSnowManを過去に置いていく決断をした。3人はSnowManに人生を賭ける決断をした。彼らの覚悟が『Snow Dream』への答えになっているのではないだろうか。
いつか6人だったころのSnowManを知っている人のほうが少なくなって、今の辛さや悲しさを笑い話にできる日が来たら、その時には新しく仲間になったたくさんのファンの前で6人の『Snow Dream』を聴かせてほしい。それだけで十分この曲は報われる。
この話は いちオタクの深読みに過ぎないが。